突然の全店閉店となった脱毛サロン「銀座カラー」。破産の予兆はあったんでしょうか?そして「脱毛し放題」の為に支払ったお金は戻るのでしょうか?
■脱毛サロン破産…突然の閉店
良原安美キャスター:
突然の全店閉店となりました、脱毛サロン大手「銀座カラー」。
12月15日に自己破産を申し立て、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けました。債権者数は約10万人、負債総額は約58億円となりました。
サービスを受けられなかったお客さんたちは今後どうなっていくのか、そして破産の兆候はなかったのか。利用者の声を見てみましょう。
【都内在住 大学生(21)】全身脱毛脱毛し放題プラン:支払総額42万円
「一生分の投資だと思って支払った。CMや電車広告も多いので安心していた」
【都内在住 20代女性】先月契約・脱毛&美肌ミスト:支払総額48万円
「『手数料引かれないから、一括の方が得』と言われて、支払った。裏切られた感…」
ホラン千秋キャスター:
大学生になって、まとまった金額を支払うもののなかで、最も多いのが「脱毛」なのかなという印象もありますし、それが何の報告もなく、裏切られた感ありますよね。
慶應大学特任教授 若新雄純さん:
ただただ悔しいでしょうね。ただこういうビジネスをする法人というのは「有限責任」と言われていて、会社を作るときに集めたお金などの範囲でしか責任を取らなくていいから、積極的に新しい会社や事業を始められる、社会を作ってると言われてるんですよ。
何かあったときに最後の最後まで全て保障しなければいけない、となったらリスクが多すぎてみんな会社を立ち上げたりしない。かつ、経営者も「自己破産したらそれ以上は追いかけない」という社会のルールになってるところがある。
つまり、契約をしても、その会社がなくなってしまったら、契約相手がいなくなる、というようなことを、あまりちゃんと説明会もないし、学ばないですから。複雑なサービスが増えてるので、大人になって契約するときに「それってどういうことなんだろう?」ということを一度、若いときに考えるようになる必要もある気がします。
■破産の予兆は?「予約が取りづらく…」
日比麻音子キャスター:
何か予兆があれば受付を止める、とかそういったことをやって欲しかったな、と思うんですが、そういったことはなかったんでしょうか。
良原キャスター:
お客さんに異変を感じていなかったのか聞いています。今年6月に施術を受けた方は「特に異変を感じなかった」と話してくださいました。
その一方で、6~7年前から通っているお客さんは「最近、予約が取りづらくなった。明らかに毛が残っているのに『必要ない』として施術を減らされた」といいます。そして、コスト削減という意味なんでしょうか?施術のあと毎回出ていたハーブティーがなくなっていたそうなんです。
この「予約が取りづらくなった」というのは一つキーワードと言えるかもしれません。
「予約が取りづらい=人気店の証拠」と思いきや、帝国データバンクによると、人員不足や経費削減のために店舗数を減らしているため予約が取りづらくなっている可能性がある、といいます。また、「短期間で店舗が急減」というのは“経営に何らかの問題がある可能性がある”といいます。
実際、この銀座カラーについても2022年1月時点で51店舗ありましたが、直近では30店舗と2年弱で20店舗ほど減っていることがわかります。
これから契約する、またはいま行っているサロンがある方は、ホームページなどで店舗の開店情報などをチェックしてみるのも一つの判断材料としてはいいかもしれません。
■相次ぐ「脱毛サロン」の倒産 返金は?
こうした脱毛サロンの倒産、実は今年相次いでいます。2023年1月~9月までに9件倒産し、過去最多を更新しているんです。
こうした脱毛サロンは、低価格・長期間の施術を前提としたコースで会員数を増加させています。競争が激化したことで、新規顧客の獲得が頭打ちに。こういったことで、出店費用などの固定費の回収が困難になってしまったということなんです。
今後気になるのが、お金を支払って十分なサービスを受けられなかったお客さんに返金があるのかです。
【全額支払済みの場合】銀座カラーに限らず返金なし
萩谷麻衣子弁護士
「財産が残れば配当としてお金が配られる可能性もある。給料の支払いなどでおそらく財産はなくなる。配当はゼロに近いのでは…」
【分割払い・ローン契約】クレジット会社などに確認
萩谷麻衣子弁護士
「クレジット会社との契約になるので、今後の支払いを停止できる可能性も」
日比キャスター:
長期間の施術を一括で支払うというのは、本当にどうしたもんか、と思うんですけれども、取り戻せないものになってしまうんですね。
若新雄純さん:
そうですね、破産しそうだったら前々からわかっててやってくれないか、という話なんすけど、社長が自己破産しなきゃいけないこともあって、何とかギリギリまで「経営を立て直せないか」となって踏ん張るケースが多いんですよ。
最後の最後に銀…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/articl...
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします!
/ @tbsnewsdig
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-ins...
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou....
#Nスタ
#ニュース #news #TBS #newsdig