能登半島地震による石川県の死者は94人となり、安否不明の人は222人に上っています。現地では土砂崩れで道がふさがれ、事実上の孤立状態になっている場所もまだ複数残っています。現在の支援物資の状況について、石川県七尾市役所から報告です。
(山木翔遥アナウンサー報告)
市役所のロビーには各地から集まった救援物資が届いています。トラックが今も何台も届き、この中に運び込まれています。
クッキーやレトルトのお米など本当にあらゆるところから届いていて、ティッシュやおむつ、さらには生理用品も見えます。そしてカイロなどもあります。
ただ、5日は被災者への配布は終了していて、今現在、被災者の姿は見えません。
(Q.今一番不足しているものは?)
街の人に話を聞いていると、やはり皆、口をそろえて水が足りないという話をしていました。当然、飲料水としての水を確保したうえでの生活用水であって、トイレなどの水まで回すことができていないという人も多くいました。
そして、担当者は「今、水や食料が届いている現状であっても供給量の変化や先を見通せない現状のなかでやはり不安がある」と話しています。
(Q.被災された人はこの物資をどのようにして受け取るのか?)
七尾市役所では地域の方々が直接、市役所を訪れて受け取っています。物資は届いていて、行き渡り始めてはいますが、十分な量というのは当然届いていないような状況にも見えます。
さらに、避難所は避難されてる人でいっぱいなので、ボランティアセンターを作る拠点の場所が決められないというのが現状で、なかなか運び込まれた物資を降ろす人手であったり、さらに拠点に運ぶ役所の人手というのも足りないなかで、受け入れる側の整備体制というのも進まないジレンマを抱えているようです。
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